施工が完了したら、いよいよ、建物を引き渡すための手続きを行います。ここでは、施工の完了から、引き渡しまでの流れについて、検査、書類、アフターフォローの3つの観点から解説します。まず、検査についてです。工事が完了したら、建築主、施工業者、設計者が立ち会い、竣工検査を行います。竣工検査では、建物の外観や、内装、設備など、設計図や仕様書に基づいて、工事が適切に行われているかを確認します。もし、不具合が見つかった場合は、すぐに修正し、再検査を行います。次に、書類の準備についてです。建物の引き渡しには、様々な書類が必要になります。建築確認済証、検査済証、工事完了報告書、保証書、取扱説明書など、必要な書類を全て揃え、建築主に渡します。また、住宅ローンを利用する場合は、金融機関に必要な書類を提出する必要があります。そして、アフターフォローについてです。建物を引き渡した後は、アフターフォローとして、定期的な点検や、メンテナンスを行う必要があります。アフターフォローの内容は、業者によって異なりますが、一般的には、1年、2年、5年、10年などの定期点検を実施していることが多いです。万が一、建物に不具合が発生した場合は、保証期間内であれば、無料で修理してもらうことができます。アフターフォローの内容や、保証期間は、業者によって異なるため、契約前に必ず確認しておきましょう。これらの手続きを、きちんと行うことで、建物を安全に引き渡し、建築主が、安心して生活を送ることができるようになります。