建物の基礎工事は、様々な工程を経て完成します。ここでは、建物の基礎工事の主な工程について、地盤調査からコンクリート打設まで、それぞれの目的と作業内容を解説します。まず、地盤調査は、建物を建てる前に、地盤の強度や、地質、地下水位などを調べる作業です。地盤調査は、建物の安全性を確保するために、必ず行う必要があり、調査結果によって、適切な基礎の種類や、地盤改良工事の必要性を判断します。次に、地縄張りは、建築する建物の配置を、土地に縄やテープで示す作業です。地縄張りは、設計図に基づいて、建物の正確な位置を示すために、重要な作業です。そして、根切りは、基礎を作るために、地面を掘り下げる作業です。根切りを行う際には、地盤の状況を確認し、適切な深さまで掘り下げます。さらに、砕石敷きは、根切り後に、地面に砕石を敷き詰める作業です。砕石を敷き詰めることで、地盤を固め、建物を安定して支えることができます。また、捨てコンクリートは、砕石敷き後に、基礎の底面に、薄くコンクリートを打設する作業です。捨てコンクリートを打設することで、基礎の底面を平らにし、基礎工事をスムーズに進めることができます。次に、配筋は、鉄筋を設計図に基づいて、基礎の中に配置する作業です。鉄筋は、基礎の強度を高めるために、非常に重要な役割を果たします。そして、型枠は、打設するコンクリートの形を形成するための型です。型枠は、鉄筋の周りに設置し、コンクリートが硬化するまで、しっかりと固定する必要があります。最後に、コンクリート打設は、型枠の中にコンクリートを流し込む作業です。コンクリートは、均一に打設する必要があり、職人さんの技術力が求められます。これらの工程は、全て、建物の耐久性や安全性に大きく影響するため、丁寧かつ正確に行う必要があります。
